テーベの国の国王アタマースには、ネフェレー王妃との間に2人の男の子がいましたが、アタマースはネフェレーと分かれて美女イーノーを妃にしてしまいました。イーノーは前の妃との間の2人の息子がじゃまになり、いつかは殺そうと思っていました。ネフェレーは2人の息子に危険を感じて大神ゼウスにうったえたところ、ゼウスは黄金の羊を与えました。2人は黄金の羊に乗ってテーベの国を後にし、コルキスの国に迎えられました。2人は黄金の羊をいけにえとしてゼウスにささげ、黄金の羊の毛皮はテーベの国の宝として眠ることのない竜に守らせました。しかしこの黄金の羊の毛皮は、イオルコスの町の王子イアソンの率いるアルゴ船の勇者たちによって奪われてしまうのです。おひつじ座はこの黄金の羊を表しています。
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